古平150年史
ニシン漁で栄えた
江戸時代初期
良好な漁場として古くから漁師に知られていた古平は、寛政11年(1799)に幕府直轄の古平場所となり、寛永5年(1852)にニシンの漁獲量が西蝦夷地で一番になったと伝えられています。人々が定住し始めるのは安政5年(1855)からで、海岸線を中心に集落が形成されていきました。
- 文治5年1189
- 藤原泰衛の残党が、鵡川から余市に至る
各地に定住 - 慶長11年1606
- 松前藩により古平領(古平場所)設定
- 元禄13年1700
- 松前藩の記録の中に現在の沖町にあたる
「ざまき」という漁場が表示 - 宝永3年1706
- 「古平漁場はじめて請負人あり」との記録あり
- 亨保16年1731
- 古平と漢字で書かれた文書あり

- 宝暦元年1751
- 港町の山腹に厳島神社を建立
- 寛政11年1799
- 古平場所が幕府の直轄となる
- 嘉永5年1852
- 古平の鰊漁獲量が西蝦夷地第一位を記録
- 安政4年1857
- 古平〜余市間の山道の一部を開削
- 安政5年1858
- 古平での越年が許可され、永住できるようになる
- 慶応3年1867
- 琴平神社が創建され、仮社殿を新築

まちが築き始めた
明治時代
蝦夷地が「北海道」となり、古平は「古平郡」として発足されます。鰊のほか、古平川上流で金鉱の露頭が発見されたことでできた稲倉石鉱山は、当時の生産高は全国第一となります。さらに加工業も新たに始めたことで、さまざまな側面を持つ古平へと発展していきました。
- 明治2年1869
- 蝦夷地が「北海道」となり、古平は「古平郡」として
発足 - 明治5年1872
- 戸長、副戸長制に伴い、各戸長役場を設置
- 明治6年1873
- 古平・美国間の道路を開削
- 明治9年1876
- 公立病院が建設
- 明治10年1877
- 浜中に浜中学校を新設・汽船豊平丸が小樽・
古平間を運行

- 明治12年1879
- 郡区町村編制法が布告。浜町・港町・新地町・
入船町・丸山町となる - 明治15年1882
- 古平警察分署新築・沢江小学校が開校
- 明治18年1885
- 古平川上流で金鉱の露頭を発見、
稲倉石鉱山の始まり - 明治25年1892
- 小樽〜古平までの定期船、毎日一回運航
- 明治29年1896
- 酒造業を始める。銘柄「福正宗」「清泉」「千登勢」
を販売 - 明治34年1901
- 鴨居木で水稲栽培に成功

鉱山や加工品で栄えた
昭和〜平成時代
明治には開拓出張所が置かれるなどし、漁業、鉱山、加工業などで東積丹地域の中心地として発展を続けた古平は、現在はイチゴ栽培などの農業にも力を入れている。
- 大正2年1913
- 古平漁業組合が設立
- 昭和2年1927
- 古平町役場新庁舎の上棟式を行う
- 昭和3年1928
- 余市〜古平間に乗合バスを運行
- 昭和10年1935
- すけそ漁組合を設立
- 昭和11年1936
- 稲倉石鉱山のマンガン産出高が全国一となる
- 昭和24年1949
- 新地町より出火し七百戸あまりを全焼
- 昭和25年1950
- 宝塚歌劇団一行が古平劇場で公演
- 昭和29年1954
- NHK全国盆踊り大会に古平盆踊りが全道代表となる
- 昭和31年1956
- アワビ・ウニの三カ年禁漁を漁協総代会で決定
セタカムイ隧道竣工式

- 昭和32年1957
- 余市〜古平間のバス運行により定期船航路の廃止
- 昭和33年1958
- 国道229号余市〜古平間が完成
- 昭和38年1963
- 古平体育連盟を結成・ニセコ、積丹、
小樽海岸国定公園に古平町が指定 - 昭和40年1965
- 古平保育園の開園式・古平町水産加工業協同
組合を設立 - 昭和42年1967
- 道道神恵内〜古平間が開通・
古平町みなと保育園が落成 - 昭和43年1968
- 古平町開町百年記念式典、
第一回古平町文化祭を開催 - 昭和47年1972
- 古平文化会館が落成
- 昭和49年1974
- 水産加工業協同組合集荷センター落成
- 昭和54年1979
- 古平町民憲章制定、記念碑建立
- 昭和56年1981
- 知的障害者入所更生施設「共働の家」開設
- 昭和60年1985
- 古平家族旅行村オープン
- 昭和61年1986
- 古平町武道館設置
- 昭和63年1988
- 「みんなのスポーツ町」宣言


- 平成2年1990
- 第一回たらつり節全国区大会開催
- 平成3年1991
- 第一回みたら・やったら・くったらフェスティバル
開催 - 平成7年1995
- 古平町B&G海洋センター竣工
- 平成8年1996
- 豊浜トンネル崩落事故・日本海ふるびら温泉
「一望館」開設 - 平成9年1997
- あいらんど広場パークゴルフ場開設・
豊浜トンネル崩落事故慰霊碑完成 - 平成10年1998
- 吉田一穂誕生百年記念碑建立
- 平成13年2001
- 豊浜トンネルとセタカムイトンネル連結完成
- 平成14年2002
- 古平漁業協同組合/食品工場・展示販売所完成
クリーンセンターオープン

- 平成15年2003
- 元気プラザ開設
- 平成16年2004
- 古平、美国、積丹の漁協が合併、
東しゃこたん漁業協同組合となる - 平成17年2005
- 子育て支援センター開設
- 平成20年2008
- 「認定こども園ふるびら幼児センターみらい」開設
- 平成26年2014
- 古平町水産加工協同組合が破たん
- 高齢者複合施設「ほほえみくらす」開設
- 水産物流通荷捌き施設供用開始
- 平成30年2018
- 古平町150周年

